特集
2021.8.16
カラボギャラリー第7回企画展 ガウディの色と形
アントニ?ガウディが設計したサグラダ?ファミリアを初めて見たのは、バルセロナオリンピックが開催された1992年、8歳の時でした。その瞬間から私は建築が好きになり、「どのように作ったのか」、「何故このようなことを考えたのか」という生涯の研究テーマが生まれました。この企画展もその延長線上にあり、「色彩は生命であり、自然から与えられる」、「距離と視点の関係に配慮し、形態、色彩を決定する」というガウディに対する自らの思想の実証実験でもあります。
今回の展示では、独自に創り出した型紙に合わせ、全333枚を5㎜にスライスしたスチロール板を積み重ね、塔の曲面をトレンカディスク(陶片モザイクタイル)で覆った1/10のサグラダ?ファミリア聖堂の鐘楼模型を研究室で作成し、それを試験体として、色と形の関係を考える展覧会となっています。
「ガウディが実際に設計した手法は未解明の部分が多く、これから私たちが建築を考える上での大きなヒントを与えてくれます。ぜひ会場内をぐるぐると歩き回り、様々な色と形の重なり合いを体験してください。
企画展にあたり全面的な製作中に携わった研究室の4年生7名。「役割分担しながら全員でひとつの作品を仕上げていくのは本当に楽しい。試行錯誤の連続だがやりがいがあります」
本企画展は文化庁「现在哪个app能买足彩3年度 大学における文化芸術推進事業」に採択された「アート&テクノロジーマネジメントにおける高度な理論及び実践力を持った工芸融合人材の育成」事業の一環として開催するものです。
※所属?職名等は取材時のものです。