現代の複雑かつ大規模情報社会において、メディアの映像情報技術では、新しいデバイスの開発とともに、それを応用する人間の感覚や行動の特性を考慮したインタフェースの開発も併せたトータルシステムの構築が急務となっている。
東京工芸大学は、平成17年度の私立大学ハイテク・リサーチ・センター整備事業に選定され、「東京工芸大学大学院 ハイパーメディア研究センター」を設立した。同センターでは、2つのプロジェクトを推進することにより、新しい映像情報メディア技術の学術的基礎を築き、実用化への道を拓くことで、社会に貢献しようとするものである。
プロジェクト1では、人間の感覚・行動特性に合わせたディスプレイの評価技術を確立し、映像情報との対話型ヒューマンインタフェースをもつシステムを開発する。
プロジェクト2では、今後、飛躍的な発展が期待される有機エレクトロルミネセンス(EL)による、独自の透明フレキシブル両面発光ディスプレイデバイスを開発し、新しいフラットパネルディスプレイの基礎技術の開拓を行う。