仕事
2020.6.26
先輩訪問 ー東映アニメーション株式会社ー
出会いのきっかけは?
武中:大学1年の時、台風で小田急線が止まってしまい、6時間も電車の中に閉じ込められました。お互いにアニメーション学科の学生とは知っていた二人ですが、話をしたことはありませんでした。
でも、台風のおかげでお互いの夢やアニメーションへ想いなどをじっくり話し合うことができました。
あれから10年、二人はいつも一緒に同じ道を歩んでいます。
「ゆめみるシロ」とは、二人にとってどんな作品ですか?
ゆめみるシロ Dreaming White第21回学生CGコンテスト CAMPUS GENIUS AWARD GOLD受賞作品
フル3DCGアニメーション。5.1chサラウンド。
武中敬吾さん : 監督 / アニメーション / ライティング / 音響
野本有紀さん : CGスーパーバイザー / コンポジット
「ゆめみるシロ」は二人が卒業制作として制作した3DCGのアニメーション作品。世界各国の数々のコンテストで受賞に輝き、各国で上映されている。
野本:私たちはお互いに自分が持っていない能力を持っていて、尊敬しあっています。
「ゆめみるシロ」はそんな二人が共同で作った卒業制作の作品です。
「作るからには世界中の人に愛される作品を作ろう」と頑張りました。おかげさまで学生CGコンテストではCAMPUS GENIUS AWARD GOLDを受賞し、世界中の人々から愛される作品になりました。
大学時代に学んでおくべき大切な事はありますか?
武中:「ゆめみるシロ」は本当に大変でした。とかく厳しいと言われがちなアニメーション業界ですが、「ゆめみるシロ」の制作の時を思えば厳しいものなど何もありません。それだけ卒業制作には全力を注ぎました。
アニメーション業界は完全な実力主義です。大学時代の4年間でどれだけ本気で頑張ったか、実力をつけたかによって、その後の仕事や収入が決まってしまいます。本気で頑張ってほしいと思います。
野本:大学時代に色々なものを見ることが大切です。しかし、ありふれたものをインプットしていたのでは、ありふれたアウトプットしか出せません。「何が自分の心を動かしているのか」「何を素晴らしいと思うのか」を考えながらインプットしてほしいと思います。
一番の思い出は?
武中?野本:大学時代に様々なことを学びましたが、何よりも大きかったのは人との出会いです。
私たちはこの大学で出会いました。そして、この春には結婚します。
※所属?職名等は取材時のものです。
日本の4年制大学で初めて設置されたアニメーションを多角的に学べる学科。
日本アニメーションの世界への拡大、そして進化をいち早く察知し、他大学に先駆けて誕生したのが本学のアニメーション学科です。コンテンツ産業として、まだまだ拡大の可能性が期待されているアニメーション界を担う、コンテンツクリエイターの育成を行っています。アニメーターのみならず、幅広い産業界に活躍の場を広げていることも特徴です。