「第13回おおた研究?開発フェア」へ出展(工学部山田教授)
公益財団法人大田区産業振興協会が主催するこのイベントは、大学等研究開発機関や企業の持つ最先端の技術シーズ等を展示し、大田区企業のみならず、日本産業全体の技術革新や新産業分野への参入などイノベーションに結びつける展示会です。来場者と出展者との産学連携や新製品?新技術開発等を促進されることを目的としています。今年度も昨年に引き続き、「羽田イノベーションシティ」を舞台にリアル開催いたします。過去最多の計102小間(92社団体)が出展することになりました。また、特設ウェブサイトでは、出展内容の詳細や各種資料、動画等を確認することができます。
本学からは、工学部工学科化学?材料コースの山田勝実教授が下記の内容で出展を致します。
【フェア期間?場所】
2022年10月26日(木)、10月27日(金)10時から17時
コングレスクエア羽田/PIO PARK
【出展タイトル】
「有機色素の光沢サンプル、パネル等を出展、様々な色調の金属様光沢を非金属元素の材料により実現する技術」
【技術概要】
金属光沢は物品の高級感を演出するために重要な役割を果たしています。本物の金属を用いる場合、これらの元素は重たく物品全体の重量を増加させてしまいます。メタリック塗装が自動車等の移動手段に用いられた場合、燃費やエネルギー効率に悪影響していることが考えられます。また、物品の廃棄を考慮すれば、金属元素は環境に悪い影響を及ぼす可能性があります。SDGsの観点でも、金属元素を用いない金属様光沢の実現は意義深いものとなります。私たちの研究は、ベニバナ色素の玉虫色の科学的解明からスタートし、この金属様光沢が構造干渉色ではないことを明らかにしました。またこの天然色素の金属様光沢には偏光成分が少ないことから、本物の金属に近い反射特性を持っていることも明らかとしました。現在は、合成有機色素を用いて、より本物に近い金属様光沢を実現するべく研究を行っています。
【想定される活用例】
加飾シート、調光ミラーなど
第13回おおた研究?開発フェア:https://ota-tech.net/2023/